マレーシア政府は、マレーシア半島におけるディーゼルの新上限価格を、これまでのMYR2.15/l(US$0.45/l)からMYR3.35/l(US$0.71/l)に引き上げた。この56%の値上げは、政府が高価な燃料補助金からの脱却を開始し、ディーゼル価格を市場価格に合わせ始めたことによる。
ボルネオ島(サバ州とサラワク州)のマレーシア領内、および政府のディーゼル補助金管理システムに基づく対象物流車両では、ディーゼル価格は2.15リンギ/リットルのままとなる。
ディーゼル補助金を削減することで、マレーシア政府は毎年40億マレーシアリンギット(8億4700万米ドル)の政府支出の削減を見込んでいる。同国のディーゼル補助金請求額だけでも、2019年の14億MYR(2億9,700万米ドル)から2023年には143億MYR(30億米ドル)へと10倍に増加している。