英国、2024年からの産業、電力、航空機の排出量規制強化を承認

英国排出量取引制度（UK ETS）当局が、2024年からの電力部門、エネルギー集約型産業、航空機のCO₂排出上限規制強化を承認した。

 

英国排出量取引制度（UK ETS）は、EU ETSへの英国の参加に代わり、航空、電力、その他のエネルギー集約型産業の温室効果ガス（GHG）排出総量を制限するために2021年に導入された。2024年時点で、これらのセクターはネットゼロ目標達成に必要な割合で排出量を削減しなければならない。ネットゼロの排出枠は13.65億から8.87億～9.36億に削減される。産業界がより柔軟に対応できるようにするため、排出枠は協議された範囲の最高レベル（ネット・ゼロに準ずる）に設定され、2024年から2027年にかけて追加的な排出枠（5,350万枠）が市場に供給され、産業界に対する現在のレベルの排出枠の無償割当は2026年まで保証される。

 

さらに、2026年からは国内海上輸送、2028年からは廃棄物というように、英国排出権取引制度の対象セクターが拡大される。航空部門に対する炭素排出枠の無償割当は2026年に廃止され、新たな温室効果ガス除去技術への投資が計画されている。